オーバーフェンス

映画オーバーフェンスを見てきました。

聡と名乗るキャバクラの風変わりな女性、蒼井優、と主人公のオダギリジョーのやり取りが面白かったです。聡の奇妙なふるまいに距離感を置いていた主人公も途中から、一緒に求愛のダンスをするなど完全に溶け込みました。動物園の動物を逃がしてしまうシーンでは緊張感がありましたね。

ぜひご覧ください。

 

みじめな石原慎太郎

東京都知事で作家の石原慎太郎氏(83)が13日、BSフジの番組「プライムニュース」に生出演し、築地市場の移転問題について「(知事時代の)僕はだまされたんですね。結局、してない仕事をしたことにして予算を出したわけですから。その金、どこ行ったんですかね?」と都を批判した。小池百合子都知事(64)の就任以降、石原氏が移転問題について言及したのは初めて。

 築地市場豊洲移転は石原氏が現職だった2001年に正式決定。その後も自ら移転を推進した立場として、土壌汚染対策の盛り土が行われていなかったことなどが発覚した一連の問題に関し「どうしてやってないことをやったとするのか。現場の人間しか分からないのに。手を抜いたわけでしょ」と不快感をあらわに。「あってはならないこと。(知事時代は)自分なりに自分の発想で新しいことを強引にやらせましたよ。でも、やってないことを『やってない』とは知らされなかった」とも述べた。

 さらに「豊洲移転問題では(新たな)スキャンダルが出そうなんですよ。(盛り土問題と)2つ合わせて、都の役人は腐敗していると思った」と、さらなる問題の発覚を予言。「いろんな問題の根は深い。五輪(関連)でも、下手すると、いろんな問題が出てくるかもしれません」とも語った。

 

 改革に着手した小池都知事については「徹底してやるべき。やってもらいたい」と今後の手腕に期待を寄せた。

 

 スポーツ報知より

 

石原慎太郎はみじめですね。新銀行の時もそうでしたが、問題が出てくると、責任を他人になすりつける。まさに無責任の体系そのものです。築地移転は自分が主導して来たのだし、正しく行われているかを確認する責任があります。移転も結論ありきで、ずさんだったからこんな現状になっていると考える方が自然です。

 

愛国心を強調する人間ですが、愛国心はならず者の最後の逃げ場である、という言葉を思い出しました。

 

 

徘徊〜ママリン87歳の夏〜

『徘徊 ママリン87歳の夏』という映画を見てきました。

 

痴呆老人とその娘の日常を描いたものです。老人と娘の会話のやり取りが面白く、見入ってしまいました。

痴呆の老人、ママリン、は街を徘徊し、娘はそれを見守ります。ただ、痴呆の老人が出歩くのは少し危ないのかな、という感じもしました。そしてそのことも含めてでしょうが、ネット上で娘は不謹慎だとの声もありました。娘(といってもかなり年配の女性ですが)のキャラクターも強烈で、いい加減な人のようにも感じさせます。しかし、そのことはさておいて、痴呆老人の介護に実際に接してみれば、娘のそのようなやり方でなければ、もうやっていけないのでしょう。映画は笑いに満ちていますが、笑いがなければ、介護など破たんしてしまいます。

現在介護に携わる人が現場で、犯罪を犯すという問題が深刻化しています。しかし、それは、笑いがほとんどないということだと思います。

 

ディーパンの闘い

久しぶりに映画を見てきました。とってもいい映画でしたよ。

 

『ディーパンの闘い』というものです。スリランカから家族に偽装して、フランスに渡ってきた3人の奮闘が見られます。

言葉も通じない、異文化の中、すさんだフランス郊外の中で、まさしく『闘い』が始まります。最後はイギリスに渡ったのか、ハッピーエンドでした。

今難民問題で国際社会がもめていますが、ぜひ皆さんに見てもらいたいです。

 

 

 

ハーフをめぐる 古市憲寿 本田由紀

社会学者(と呼べるかどうかは別として)が、ハーフはなぜ劣化するのが早いのかといった趣旨の発言をして、問題になったようですね。
 
 
「ハーフって、なんで劣化するのが早いんでしょうね」


 1月1日放送の『ワイドナショーSP』(フジテレビ系)で、社会学者の古市憲寿氏が発した一言が波紋を呼んでいる。同番組で、タレント・ウエンツ瑛士の2歳の頃の写真が出た際、古市氏が冒頭の発言を行い、ウエンツが「なんだよ!」と応戦する事態になった。

 その後、古市氏は「ウエンツさんのことじゃなくて。でも、一般的になんか、劣化って早くないですか?」と“フォロー”したが、これが火に油を注いだかたちになった。

 放送中から、インターネット上では「完全に差別的な発言だと思う」「ハーフ全般の話にしてしまったことが、余計に罪深い」「トンデモ発言」などの批判が巻き起こったのだ。

(20160109 Business journalより)

 
これに対していろいろつぶやいたりしている人がいます。

 


本田由紀@hahaguma 1月7日

「指導教員は私ですので、私の責任でもあります。このような差別発言は如何なる文脈においても許されてはなりません。社会学者と名乗るのであれば、なおのことです。「ハーフ」という表現を含めて、完全に「アウト」です。当人にも伝えるつもりです。」

 本田由紀という社会学者は、古市氏の指導教官の発言を引用しています。引用しただけで、別に指導教官と同じ意見ということではないと思いますが。

しかし、私は、このニュースはどうでもよいという感じです。昔からアジア人の女性に比べて、欧米人は老化が早いということは言われてきましたし、そういった延長での発言だったのでしょう。こういうことに一つ一つ目くじらを立てて大騒ぎしていると、使用できる言葉がなくなるように思います。言葉狩りはよくないです。大げさな話ですが、危機的な状況に追いこまれた個人が使える言葉は必要です。国家の乱暴な姿勢に対して、批判する時に、使用できる言葉さえないというのでは話になりません。

最近LGBTなどをめぐり、批判してはならないかのような状況が生まれていますが、これも行き過ぎでしょう。例えば、ロシアでLGBTが差別を受けているから、オリンピックをボイコットしようという運動がありましたが、ピントがずれています。社会の本質的な構造を変えることができないのに、LGBTにだけ気を使っても意味ないでしょう。ネットではSEXの無修正画像が氾濫し、殺人動画すら出回っているような状況で、それ以外の社会で、カマトトぶって、これはいけないあれはいけないというような茶番をやっていてもしょうがないと思います。単なるバッシングに終わるのが目に見えています。

 

シロアリ

民主党前原誠司・元代表は14日、読売テレビの報道番組で、来夏の参院選に向けた民主党共産党選挙協力について「シロアリみたいなもので、協力したら(民主党の)土台が崩れてくる」と批判した。

 参院選では野党の「共倒れ」を防ぐため、民主執行部は野党候補の一本化を模索。共産は安全保障関連法廃止に向けて「国民連合政府」を呼びかけている。

 これに対し、前原氏は「いまの野党の低迷の一つは、共産党が統一政権を呼びかけ、民主がそれに揺さぶられているということだ」と指摘。そのうえで「外交安保は政権交代があってもそれほど大きく変わらない。内政は、自民党の小さな政府、新自由主義と対峙(たいじ)するため、民主党が中心となっていくのが大事だ」と訴え、党執行部を牽制(けんせい)した。

 また、前原氏が主張する民主党の年内解党と新党結成については「党を分裂させることが目的ではなく、(野党結集の)大きな固まりをつくっていくための問題提起だ」と説明した。

朝日新聞(2015年11月14日)より。

前原氏の外交安保は2大政党制になっても同じであるべきというような趣旨の発言は

以前聞いたことがあります。しかし、私はそれなら二大政党の意味はあるのかという気がします。今の野党の支持率低下は護憲勢力の受け皿がないということでしょう。国民の中の30-40%の護憲派にとって、投票する先が共産党しかなく、それはいやという人が多いのだと思います。その結果、自民党の支持層はある一定層存在しているので、全体の得票率が低くても自民党が圧勝してしまっているのだと思います。

選挙協力しようという発想は興味深いますし、それを拒んでいるような現状なのでしょうか。よくテレビタックルなどで前原、原口氏などが自民党とコントみたいな論戦?をやっていましたが、本来こういった人は自民党に行くべきでしょう。茶番はうんざりです。

高学歴女子

 

 高学歴女性の貧困を扱った本です。本の中では、大学の講師や元アーティストが貧困の実情や男性中心社会の中の格差を書いています。しかし、元アーティストの女性はともかく、文系の女性の考えにはついていけないという気もしました。文系で、博士課程に進学した場合、就職先となるのはアカデミックな社会が多いようです。しかし、著者らに、そこになんとかして入り込みたいというような『精神的に貧しい欲求』、を感じました。アカデミックな社会において男性が多いのは事実ですが、自分の教育や研究の内容をもっと語るべきではないでしょうか?いい加減なことをやっている男性に対し、自分もそうしたいという感じで、途中から本を読むのが嫌になりました。問題のある社会に自分がなぜ入り込めないのかというより、もっと自分が社会で光り輝くことができるかを考えたほうがより良いと思います。今のままでは、文系はいらないという声が強くなるような気がします。