高学歴女子

 

 高学歴女性の貧困を扱った本です。本の中では、大学の講師や元アーティストが貧困の実情や男性中心社会の中の格差を書いています。しかし、元アーティストの女性はともかく、文系の女性の考えにはついていけないという気もしました。文系で、博士課程に進学した場合、就職先となるのはアカデミックな社会が多いようです。しかし、著者らに、そこになんとかして入り込みたいというような『精神的に貧しい欲求』、を感じました。アカデミックな社会において男性が多いのは事実ですが、自分の教育や研究の内容をもっと語るべきではないでしょうか?いい加減なことをやっている男性に対し、自分もそうしたいという感じで、途中から本を読むのが嫌になりました。問題のある社会に自分がなぜ入り込めないのかというより、もっと自分が社会で光り輝くことができるかを考えたほうがより良いと思います。今のままでは、文系はいらないという声が強くなるような気がします。