ハーフをめぐる 古市憲寿 本田由紀

社会学者(と呼べるかどうかは別として)が、ハーフはなぜ劣化するのが早いのかといった趣旨の発言をして、問題になったようですね。
 
 
「ハーフって、なんで劣化するのが早いんでしょうね」


 1月1日放送の『ワイドナショーSP』(フジテレビ系)で、社会学者の古市憲寿氏が発した一言が波紋を呼んでいる。同番組で、タレント・ウエンツ瑛士の2歳の頃の写真が出た際、古市氏が冒頭の発言を行い、ウエンツが「なんだよ!」と応戦する事態になった。

 その後、古市氏は「ウエンツさんのことじゃなくて。でも、一般的になんか、劣化って早くないですか?」と“フォロー”したが、これが火に油を注いだかたちになった。

 放送中から、インターネット上では「完全に差別的な発言だと思う」「ハーフ全般の話にしてしまったことが、余計に罪深い」「トンデモ発言」などの批判が巻き起こったのだ。

(20160109 Business journalより)

 
これに対していろいろつぶやいたりしている人がいます。

 


本田由紀@hahaguma 1月7日

「指導教員は私ですので、私の責任でもあります。このような差別発言は如何なる文脈においても許されてはなりません。社会学者と名乗るのであれば、なおのことです。「ハーフ」という表現を含めて、完全に「アウト」です。当人にも伝えるつもりです。」

 本田由紀という社会学者は、古市氏の指導教官の発言を引用しています。引用しただけで、別に指導教官と同じ意見ということではないと思いますが。

しかし、私は、このニュースはどうでもよいという感じです。昔からアジア人の女性に比べて、欧米人は老化が早いということは言われてきましたし、そういった延長での発言だったのでしょう。こういうことに一つ一つ目くじらを立てて大騒ぎしていると、使用できる言葉がなくなるように思います。言葉狩りはよくないです。大げさな話ですが、危機的な状況に追いこまれた個人が使える言葉は必要です。国家の乱暴な姿勢に対して、批判する時に、使用できる言葉さえないというのでは話になりません。

最近LGBTなどをめぐり、批判してはならないかのような状況が生まれていますが、これも行き過ぎでしょう。例えば、ロシアでLGBTが差別を受けているから、オリンピックをボイコットしようという運動がありましたが、ピントがずれています。社会の本質的な構造を変えることができないのに、LGBTにだけ気を使っても意味ないでしょう。ネットではSEXの無修正画像が氾濫し、殺人動画すら出回っているような状況で、それ以外の社会で、カマトトぶって、これはいけないあれはいけないというような茶番をやっていてもしょうがないと思います。単なるバッシングに終わるのが目に見えています。