我が心は石にあらず

高橋和巳の小説を読みました。内容は、労働組合に所属する主人公が会社と組合の間で翻弄されるというものです。また、妻以外の女性と関係を持ち、そのことでも苦しみます。

 

我が心は石にあらず (河出文庫)

 

小説に、労働組合の理念のようなものが大量に載せられ、論文でも読んでいるかのような気分になりました。また、女性と不倫しているところも単なる男の甘え以外の何物でもないです。何が苦しいのかよくわからないというのが読後の感想です。今の時代に理解されるのは難しいでしょうね。