女子高生の裏社会

女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)

 

女子高生の散歩というのが秋葉原で流行っていたそうです。今はどうかはよくわかりません。秋葉原に行ったことはほとんどないですが、本書を読んで、恐ろしいことがあったのだと感じました。女子高生散歩というのは女子高生とカラオケに行ったり、食事に行ったりするサービスだそうですが、実態は援助交際に近い部分があるようです。

少女を現実的な性的な欲求の対象とするという発想についていけませんね。ビデオでも見ていればいいのではと感じます。

著者は社会活動家?(この表現が適切かは不明です)のようですが、少し違和感も感じました。例えば、子供が悩みをカウンセラーなど大人に相談したとき、親には言わないでと言ったのに、カウンセラーなどが事実を親に言うことに怒りを感じているところです。では、著者が子供の悩みを背負い込むことはできるのでしょうか?一生面倒を見る気でしょうか。親と子供の関係以上に強い関係性を著者は子供と持っているのでしょうか。親が虐待をしていて、命の危険などがある場合は別ですが、そうでなければ子供の悩みにはある程度親の手を借りざるを得ないと思います。たとえ、子供に一時的に嫌われたとしても親に伝えるべきことはあると思います。